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幼虫の頭幅と成虫サイズの因果関係

誰でも頭幅が広い幼虫の方が良いと知ってはいるが、それが飼育においてどの程度重要であるか、データを踏まえて再考すると飼育の仕方も変わってくるかもしれない。

2008年は、飼育した幼虫約360頭の3齢時頭幅を.1mm単位で全て計測しました。これは成虫体長の曖昧な計測とは違ってキッチリ計れる部分なので、ほぼ全頭正確に測れていると思います。
羽化した成虫もまた、全頭、体長と頭幅を計測しました。
これはとても時間のかかる作業でしたが、様々な事を経験としてだけでは無く、データに裏打ちされたオオクワ飼育にとって大事な事柄として得る事が出来ました。
苦労した割に解った事は僅かですが、今後の飼育に必ず役立つデータだと思っています。
データは2008年飼育データの系統それぞれの欄に追加添付してあります。

テーマ1)
幼虫の頭幅が、変態後の成虫時体長と頭幅にどう影響するか
テーマ2)
全頭平均の頭幅率(体長に対する頭幅の割合)と幼虫頭幅上位群の頭幅率、幼虫頭幅下位群の頭幅率との間には、どんな関係があるだろうか。

個体そのものの成長過程やポテンシャルを比較する為、餌と飼育環境の差を極力無くす事を念頭に飼育した。
具体的には、年間を通して同じ銘柄の菌床を手詰め後3週間以内に使用。多少の温度ムラは避けられないので、ボトルの配置場所を同じ系統が固まらないようにランダムに置いた。

データ(値)として示したのは、
幼虫時平均頭幅
系統内の平均体長と平均頭幅
(体長に占める頭幅の割合)

系統内、幼虫頭幅上位6頭前後の成虫時体長の平均値
系統内、幼虫頭幅上位6頭前後の成虫時頭幅の平均値
(体長に占める頭幅の割合)

系統内、幼虫頭幅下位6頭前後の成虫時体長の平均値
系統内、幼虫頭幅下位6頭前後の成虫時頭幅の平均値
(体長に占める頭幅の割合)
の10項目。

そして、下記の事柄がデータの結果として残りました。

1)全ての系統(10系統)において、雌雄とも、(幼虫時頭幅上位群)の平均成虫サイズは、(幼虫時頭幅下位群)の平均成虫サイズ、及び全体の平均成虫サイズよりも大きくなった。

2)全ての系統(10系統)において、雌雄とも、(幼虫時頭幅上位群)の平均成虫頭幅は、(幼虫時頭幅下位群)の平均成虫頭幅、及び全体の平均成虫頭幅よりも大きくなった。

3)全ての系統(10系統)において、雌雄とも、(幼虫時頭幅下位群)の平均成虫サイズは、(幼虫時頭幅上位群)の平均成虫サイズ、及び全体の平均成虫サイズよりも小さくなった。

4)全ての系統(10系統)において、雌雄とも、(幼虫時頭幅下位群)の平均成虫頭幅は、(幼虫時頭幅上位群)の平均成虫頭幅、及び全体の平均成虫頭幅よりも小さくなった。

5)2系統を除いて、(幼虫時頭幅上位群)の頭幅率の方が、(幼虫時頭幅下位群)の頭幅率より高かった。


このデータをもとにして、幾つかの推論が出来ると思います。その推論も、結果を受け止めた各人によって様々とは思いますが、私個人の推論として示させて頂きます。

1.幼虫時頭幅の広い個体は、頭幅の狭い幼虫に対して大きい成虫に成り易い。
2.幼虫時頭幅の広い個体は、頭幅の狭い幼虫に対して頭幅の広い成虫に成り易い。
3.幼虫時頭幅の広い個体は、頭幅の狭い幼虫に対して、横幅の広い個体(頭幅率の高い)成虫になりやすい。

頭幅率は体長と頭幅(横幅)の関係なので、頭幅率が高いという事は、逆に体長率が低いとも考える事が出来、その個体の伸びしろも推測出来る。(全頭平均の頭幅率)に対して(体長上位個体群の頭幅率)が高いという事は、全頭平均の頭幅率近くまでは体長を伸ばす(頭幅率を下げる)事が出来る筈である。これは、飼育技術の未熟さを表わす(大型幼虫をそれ相応サイズに羽化させられない!)値でもあるかもしれない。
それと、よく大きい個体ほど限界に近づき横幅が無くなったりバランスが悪くなると云われるが、幼虫時頭幅の広かった個体を並べて観察すればこれは当てはまらず、むしろ幼虫時頭幅が狭く小さく羽化した個体の方が、バランスは崩れるというようにデータは示している。

頭幅の大きい小さいは、単純に大きさ単位だけではなく系統内の比較でするべきと思う。(13.0mmで「頭幅大=大型成虫」となる系統もあれば、12.5mmで「頭幅大=大型成虫」となる系統も存在する。)

頭幅の小さい幼虫を3齢以降に無理矢理大きくする(重くする)のは、頭幅率の低い成虫を作る原因になり、不完全な成虫の羽化につながるように思う。
既存する幼虫で0.1mmでも長くしたい場合は、より大きく(重く)する事も必要だとは思いますが、、。

これらを踏まえて、私がオオクワガタ飼育2年を終えて(今期4年目、3期目は現在進行中)感じた事。それは、大きい成虫をより多く作る為には、頭幅の広い3齢幼虫をより多く育てる事が大事であり、3齢幼虫の頭幅は初2齢時の育ち方に起因して顕れるので、幼虫飼育初頭が最も大事な時期であると考えるのが妥当である。その為の飼育温度の加減(飼育温度曲線の再考)が必要。

具体的にどのようにするか、今年も探り方をあれこれです。
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